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葬式費用を相続財産から支払うことはできますか?

  • 文責:所長 弁護士 田中浩登
  • 最終更新日:2022年7月5日

1 葬儀費用を相続財産から支払うことの意味

葬儀費用を遺産から出した場合、その金額分、もらえる相続財産が減ったり、また、葬儀費用の額次第では相続放棄ができなくなったりといった問題が起こる場合があります。

そのため、以下では、遺産分割の場面と相続放棄の場面に分けて説明します。

2 遺産分割の場面

⑴ 葬儀費用は遺産の範囲に含まれるか

そもそも、葬儀費用については、原則、遺産分割の対象となる「遺産」の範囲には含まれません。

これは、葬儀費用は、被相続人が亡くなった後に発生するものであり、もともと被相続人が有していたマイナスの財産ではないためです。

もっとも、葬儀費用を遺産の中から出すことについて、相続人全員の同意がある場合や、葬儀費用を遺産から出すことについて遺言書に書かれていた場合などは、葬儀費用は「遺産」の対象とすることができ、葬儀費用を遺産の中から出しても問題にはなりません。

⑵ 葬儀費用はだれが負担するか

このように葬儀費用は、原則、遺産には含まれないため、葬儀費用を遺産の中から出すことについて、相続人全員の同意がないなどの場合は、葬儀費用を誰が負担するかについて問題となります。

この点については、実務的には、喪主が葬儀費用を負担することとなっています。

そのため、仮に相続人である喪主が葬儀費用を遺産の中から出した場合、その相続人は本来受け取れる相続分から葬儀費用を控除した額しか受け取れなくなるということになります。

⑶ 問題とならないように葬儀費用を遺産から出す方法

このように、遺産から葬儀費用を出すことについて、相続人の同意がない場合、喪主である相続人が葬儀費用を負担するという事態になりますので注意が必要です。

このような事態にならないためにも、相続人としては、葬儀費用を遺産から出すことについて、他の相続人の同意を得ておく必要があります。

また、被相続人となる方としても、遺言書などに「葬儀費用は遺産から支出するものとする」ということを書いておくことがいいでしょう。

3 相続放棄の場面

⑴ 相続放棄ができなくなる場合

相続放棄については、相続人が被相続人の遺産を処分した場合、相続放棄ができなくなります。

遺産を処分した場合の典型例としては、亡くなった方の預金を解約して使った場合などです。

⑵ 葬儀費用を遺産から出すことの適否

そうすると、葬儀費用を遺産の中から出した場合、原則、遺産を処分したことに当たるため、相続放棄ができなくなってしまいます。

もっとも、全く遺産から葬儀費用を出してはいけないと考えるのは、たとえ相続放棄の場面でも、社会常識からみて不合理です。

そのため、実務的には一定の額であれば、葬儀費用を遺産の中から出しても相続放棄ができると考えられています。

遺産から出してもよい具体的な額については、ケースバイケースであるため、相続放棄を検討している方は、一度専門家に相談してみることをおススメします。

4 まとめ

このように、遺産から相続財産を支出することについては、法的に様々な問題が起こりえます。

そのため、「葬儀費用を遺産から出してもいいの?」と疑問に思った方は、気軽に専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

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